[ ロボット ]
(2017/3/31 05:00)
THKインテックス(東京都練馬区、寺町崇史社長、03・5912・6980)は、先端の形を変化させて多品種に対応できるロボットハンド「エントリーツールハンド」を、2017年度に投入する。人の手でいう指にあたる部分を付けかえることで、形状の異なる物体をロボットに保持させることが可能だ。価格が20万円前後と安価な点も特徴。自動車関連工場など向けに、初年度1000台程度の販売を目指す。
エントリーツールハンドは、産業用ロボットの手首部分に取り付け保持する機能を与えるパッケージ製品。ハンド本体と指にあたる金属部品8種などで構成する。一度に2―3本の指を本体に取り付け、物体の保持を可能にする仕組み。8種から2―3種を選び出すため、さまざまなパターンを生み出し多品種に対応できる。指の選定を支援する説明書などを用意する予定。また、指を使わず空気で物体を吸いつけるパッドも取り付けられる。
リング状、シャフト状、ブロック状などあらゆる形状に対応可能。17年度前半をめどに投入する第1弾は、リング状だと外径約80ミリメートルまでの物体を保持できる。段階的に指の種類を拡充し、適用範囲を広げる方針だ。
同社が販売権を持つカワダロボティクス(東京都中央区)製の人型双腕ロボット「ネクステージ」のほか、他メーカーのロボットにも適用できる。
(2017/3/31 05:00)