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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/11 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とフランス国立宇宙研究センター(CNES)は10日、火星の衛星「フォボス」でサンプルを採取し地球に持ち帰る計画に関する実施取り決めを結んだ。両機関で、火星に向けた航路や衛星への小型着陸機、探査機に搭載するセンサーについて検討する。
得られたサンプルを分析し、火星衛星の発生起源や、火星や地球型惑星で生命が住める環境を形成するための知見などが得られる可能性がある。
2024年9月に打ち上げ予定。その後、25年8月に火星圏に到着し、サンプルを回収。28年8月に火星圏を離脱し、29年9月に地球に帰還する。
JAXAの奥村直樹理事長は「火星衛星探査は挑戦的なミッション。火星は遠く持ち帰られるサンプル量はわずかだが、CNESとの協力により達成したい」と語った。CNESのジャン=イヴ・ル・ガル総裁は「これからの10年間で最も重要なミッションになるだろう」と強調した。
(2017/4/11 05:00)