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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/19 05:00)
【名古屋】豊橋技術科学大学の新田恒雄名誉教授らは、人間が発話中の脳波から数字や単音節を高精度で認識する技術を開発した。脳波のような少量の学習データからでも音素の違いなどを評価する手法を確立、数字で90%、単音節で61%の認識率を実現することができた。脳波による音声タイプライターなどの機器開発につなげていく考えだ。
新田名誉教授らは、新たなアプローチ法として、脳の部分間の関連性を全体から分析できて雑音にも耐えられる解析法をベースに、音素類似度を評価する技術を開発した。
数字より認識が難しい単音節向けには、音素間の差異から評価するようにした。この技術を使った音声認識実験をしたところ、数字などを発話した際の脳波信号から高精度で記録した。
今後は発話を伴わない音声想起型コンピューターインターフェースを開発する方針。
(2017/4/19 05:00)
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