- トップ
- 化学・金属・繊維ニュース
- 記事詳細
[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/4/20 05:00)
新日鉄住金は19日、ホンダが3月に発売した大型バイクの燃料タンクの素材に、チタン薄板(写真)が採用されたと発表した。公道を走れる量産型バイクの燃料タンク本体にチタンが使われるのは世界初。燃料タンクの重さが1700グラムと、従来の対象車種に使っていた鉄製のタンクに比べて4割ほど軽くなり、走行時の安定性が増したという。新日鉄住金では軽量化が進む自動車の燃料タンクでも、チタンの初採用に向けて弾みをつけたい意向だ。
ホンダがスポーツバイク「CBR」シリーズの最上位モデルとして投入した「CBR1000RR SP」の燃料タンクに、純チタン製の薄板が採用された。新日鉄住金のチタンは、ホンダが2016年夏に投入した競技用バイクの燃料タンクにも採用されたが、公道用バイクでは前例がなかったという。
チタンは鋼材に比べて軽くて強く、耐食性が高い。ホンダは同スポーツバイクのマフラーにも新日鉄住金のチタンを使い、全体の軽量化と走行時の安定性向上を図った。
(2017/4/20 05:00)
関連リンク
素材・ヘルスケア・環境のニュース一覧
- ニュース拡大鏡/持続可能な開発目標−日本企業の認知度低く、半数は「理解の段階」(17/04/20)
- 決算を読む(前3月期)/総合化学−上振れの公算、石化けん引(17/04/20)
- 新日鉄住金、燃料タンクにチタン薄板−量産バイク向け世界初の採用、供給(17/04/20)
- 塩ビの昨年度生産・出荷、6年ぶり高水準-塩ビ工業・環境協会(17/04/20)
- フリーポート・インドネシア、銅精鉱輸出再開政府が暫定承認(17/04/20)
- サクラファインテック、自動染色装置開発−病理標本作製の時間短縮(17/04/20)
- 中国の投資グループ復星国際、ポリウス株取得へ(17/04/20)
- 経営ひと言/JFEスチール常務執行役員の石毛俊朗さん「横浜に憧れ」(17/04/20)