[ その他 ]
(2017/5/2 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(4/24~4/30)
5位 【電子版】新型iPhoneへの有機EL採用で出光に脚光、事業多角化が寄与
7位 三菱重工、今秋から「777X」胴体部品を生産 広島に混流ライン
8位 深層断面/東芝、再建か解体か 分社化・メモリー売却で背水の陣
9位 特許庁、IoT審査の専門チーム発足 知財対応で世界をリード
10位 南海トラフ・根室、震度6弱以上の確率微増-17年版地震予測地図
■解説:【電子版】新型iPhoneへの有機EL採用で出光に脚光、事業多角化が寄与(4/24)
今年で10周年を迎えるiPhone(アイフォーン)の次期モデルのデザインを巡って、アップル周辺が騒がしくなってきた。秋に発売されると見られる新モデルは有機ELディスプレーの採用が噂され、画面がカーブしているとの話もある。とはいえ有機ELディスプレーでエッジが曲面のスマートフォンではサムスン電子の「ギャラクシー」が先行。アップルとしてはスマホで激しく争い、意匠の特許侵害をめぐって法廷闘争まで繰り広げたサムスンから本音では調達したくはないだろう。
実際、アップルは15年4月に登場したアップルウオッチで韓国・LG電子製の有機ELディスプレーを使っているものの、アイフォーン向けに有機ELパネルを大量供給できるのはほぼサムスンのみという事情がある。一方で、アップルが自社開発しアイフォーン7に搭載されているマイクロプロセッサー「A10」の製造委託先は、同じような理由でそれまで製造にかかわっていたサムスンが外され、台湾TSMCがほぼ独占的に請け負っているとされる。
同じような変更が有機ELディスプレーで起こらないとも限らず、日本企業にも有機ELでアップルに食い込むチャンスが巡ってくるかもしれない。いずれにしてもアイフォーンは部材の調達量がずば抜けて多いだけに、部材・部品そのものや調達先の変更はサプライヤーの命運にも直結する。ただし、取引額は大きいかもしれないが、アップルのリンゴは思ったほど甘くない点に要注意だ。
(2017/5/2 05:00)