[ 科学技術・大学 ]

ナノカー国際大会、物材機構にフェアプレイ賞

(2017/5/2 05:00)

  • フランスで初めて開かれた「ナノカーレース」に参加した日本代表の物質・材料研究機構チームリーダー中西和嘉さん(中央の映像右)が、インターネット中継のイベントで経過を説明(東京都江東区の日本科学未来館、29日 時事)

フランス国立科学研究センター(CNRS)で開かれた国際大会「ナノカーレース」でスイス・バーゼル大学チームと、米ライス大学とオーストリア・グラーツ大学の2チームが優勝した。日本代表の物質・材料研究機構は、装置の不具合で途中棄権。だが真摯(しんし)な努力が認められ「フェアプレイ賞」を受賞した。

ナノカーレースは、ナノサイズ(ナノは10億分の1)の有機分子を車に見立てて100ナノメートルを移動する時間を競う。走査型トンネル顕微鏡(STM)の針先から照射される電気パルスを駆動力とする。

スイスチームは金基板の表面を133ナノメートルを走行、米・オーストリアチームは銀の表面を450ナノメートル走行して、それぞれ優勝となった。目標だった100ナノメートルを完走できたのは6チーム中、優勝した2チームだけだった。物材機構は開始10分で1ナノメートル進んだものの、装置の不具合でナノカーとコースが破壊された。コース整備とナノカーを再度準備したものの、同じ不具合に見舞われ途中棄権となった。

(2017/5/2 05:00)

関連リンク

総合2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン