米国、国家通商会議を廃止−ナバロ氏、通商製造業政策局トップに

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【ワシントン＝時事】米ホワイトハウスは雇用・産業保護を担う「通商製造業政策局」（ＯＴＭＰ）の新設に伴い、国家通商会議（ＮＴＣ）を廃止したことを明らかにした。保護主義的な政策を唱えるナバロ大統領補佐官は、ＮＴＣ委員長からＯＴＭＰのトップに移った。

トランプ大統領は、貿易赤字削減を狙いにＮＴＣを設置し、ナバロ氏を委員長に起用。しかし、対外強硬派のナバロ氏は国家経済会議（ＮＥＣ）高官らとたびたび対立していた。ＮＴＣ廃止で、権限が縮小するとの見方もある。

ロス商務長官は１日、「ナバロ氏は通商交渉を担当しない」と語っていた。

ホワイトハウスによると、ＯＴＭＰは商務省との調整を担う。

ナバロ氏は映画、著作で中国脅威論を訴え、トランプ氏の通商戦略を立案した。３月の講演では「日本の自動車市場に非関税障壁がある」と主張し、対日通商交渉に意欲を見せていた。