[ 科学技術・大学 ]

地球低軌道環境観測衛星「てんこう」、JAXAの相乗り衛星に採択

(2017/5/10 05:00)

  • 「てんこう」は奥山圭一大学院工学研究院教授(前列右から2人目)が国内外の学生を指導して製作する

【北九州】九州工業大学は9日、開発中の超小型衛星・地球低軌道環境観測衛星「てんこう」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2018年度に打ち上げる温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT―2」の相乗り衛星に採択されたと発表した。

打ち上げから2年をかけて宇宙線量の変動や太陽の黒点数、低層雲量などを観測する。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など先進材料の劣化も調査する。

てんこうは質量19キログラムの14面体。14年12月に打ち上げた「しんえん2」をベースに今後1年かけて開発する。

2020年ごろに活動が停滞期に入るとされる太陽活動と、それによる電離圏環境の変動が大気圏環境にどう影響を与えるかが調査の中心。一方の材料研究は短時間で成形可能な複合材料開発を進めることにより、宇宙での船体修理技術につなげる。

製作には英国やアルジェリアなど10カ国の留学生も携わっており、各国の宇宙機関とも連携する。同大の尾家祐二学長は「学生のイノベーション創出に期待したい」と話した。

(2017/5/10 05:00)

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