ワイドボディー旅客機、中ロ２社が共同開発会社発足

【上海＝ロイターＥＳ・時事】中国の国有航空機メーカーである中国商用飛機（ＣＯＭＡＣ）と、ロシアの統一航空機製造会社（ＵＡＣ）は２２日、旅客機の共同開発を目的に設立した合弁会社を正式に登記した。

長距離路線の運航が可能なワイドボディー（通路２本）旅客機の開発製造を目指すとしている。

ＣＯＭＡＣとＵＡＣがワイドボディー機の製造計画を発表したのは２０１４年。昨年１１月に合弁会社設立を発表し、座席数２８０、航続距離１万２０００キロメートルの旅客機開発計画を、模型とともに公表した。

ＣＯＭＡＣは今月、ナローボディー（通路１本）中型国産旅客機「Ｃ９１９」の初飛行に成功。米ボーイングや欧州エアバスが支配的シェアを有する世界の旅客機市場に参入する動きを強めている。郭博智総経理補佐は、ワイドボディー長距離旅客機の開発は「中国とロシアの政府が注視する両国の戦略プロジェクト」だと語った。