栃木技能五輪、「移動式ロボ」追加 国際大会に合わせる

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  ブラジル・サンパウロ大会での「移動式ロボット」の競技

【宇都宮】厚生労働省は１１月に栃木県で開く第５５回技能五輪全国大会から、新たに「移動式ロボット職種」を追加した。これまでは冷凍空調技術やメカトロニクスなど４１職種での実施を予定していたが、これにより、４２職種に変更される。技能五輪全国大会で移動式ロボット職種が実施されるのは初めて。

技能五輪国際大会には移動式ロボット職種がすでにあり、２０１５年８月のブラジル・サンパウロ大会では、デンソーの伊東直輝選手らが金メダルを獲得するなど日本人選手が活躍している。ただ、他の職種と比べて出場企業や団体が少なく、「全国大会で間口を広げ、（同職種の）出場企業の裾野拡大を図る」（中央職業能力開発協会）としている。全体的なレベルアップを図り、安定的な選手育成につなげる。

同職種の競技内容は、２人１組での自動走行ロボットの設計や製作、制御プログラムの組み込みなど、「国際大会と同等の課題を想定している」（同）という。地元での開催まで２００日を切った栃木県の関係者は、「早急に会場を確保するほか、県から少なくとも１チームは出場させたい」と話す。