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[ エレクトロニクス ]
(2017/6/9 22:00)
東芝が進める半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、売却に反対する協業先の米ウエスタンデジタル(WD)のスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)が9日午後、東京・浜松町の東芝本社を訪れ、同社の綱川智社長と会談したことが分かった。
両社は東芝メモリの売却手続きについて協議し、これまで過半出資を主張していたWDが譲歩案を示したとみられる。東芝とWDの対立が売却手続きの障害となっており、今回の会談で事態が好転するかが注目される。
WDは東芝メモリの第三者への売却は契約違反だとして、国際仲裁裁判所に手続きの差し止めを申し立てている。これに対し東芝は東芝メモリが保有するWDとの合弁会社の株式を本体に戻し、申し立ての根拠を解消するなどの対応をしてきた。
東芝は6月28日に開く株主総会までに売却先を決める方針だ。期限を守るべく米ブロードコムなど他の入札者との交渉を進めているが、今回の会談が売却手続きに影響を与える可能性もある。
(2017/6/9 22:00)