[ ロボット ]
(2017/6/13 05:00)
【神戸】前田精密製作所(神戸市中央区、前田正社長、078・351・2424)は、外径6ミリメートルと業界で最小クラスの波動歯車減速機を試作した(写真下)。狭い場所で使え、ロボットハンドやアーム、医療、農業分野などの精密機械の小型化に役立つとし、サンプル供給を始める。
歯のピッチが0・125ミリメートルに相当する0・04モジュールの超小型歯車や、最も薄い部分が60マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の歯車など、精密加工技術を活用した小型精密歯車の採用で実現した。新事業展開に取り組む中小企業を対象とした神戸市の支援制度の助成を受け、開発を進めてきた。
波動歯車減速機は位置決めなどで高精度制御ができ、ロボットの駆動部などに採用されている。狭所や小型部品を扱うなど、繊細な作業をするために、減速機の小型化が求められていた。
同社は小型の精密歯車やギア機構を手がける。これまで、0・25ミリメートルピッチの0・08モジュールの歯車、外径10ミリメートルの減速機(写真上)などを商品化している。
(2017/6/13 05:00)