【電子版】中国イノベーション事情（１１）経済特区深センの変貌（下）

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  「華僑城コンテンツ文化園」に入居している「柴火創客空間」（筆者撮影）

「創客」（メイカーズ）ムーブメントがけん引力に

深センでは、かつてはベンチャーだったが、凄まじい勢いで名高い企業に成長するケースが次々と現れている。2006年に創業され、現在、世界のドローン市場で7割以上のシェアを占める「DJI(Da-Jiang Innovations Science and Technology Co., Ltd.）」はその好例である。ベンチャーの成功モデルが身近なところにあるため、深センには、中国の名だたる企業だけでなく、ベンチャーも多く集まってくる。

近年はネットビジネスに関連する起業が比較的多いが、深センの場合、とりわけハードウエア系のイノベーションを促す「創客（メイカーズ）」ムーブメントが盛んで、「創客」の街として知られるようになっている。

「創客」にとって深センで一番熱いスポットといえ...