[ ロボット ]
(2017/6/23 05:00)
大阪大学の吉灘裕特任教授と東京工業大学の鈴森康一教授らは、災害対応用の双腕ロボットを開発した。2本の腕が機体の周囲を360度回転し、前後左右に腕を配置できる。さらにシャベルに変形する4本指ハンドを開発。掘削と把持の両方の機能を実現した。急斜面でも片腕で岩をつかんで安定化させ、もう片方の腕で精密な作業が可能になる。
2本の腕は左腕と右腕の区別がなく、それぞれが360度回転する。この機構を実現するために油圧配管と信号機能を一体化したユニットを開発した。
4本指ハンドは指を開けばハンド、指をそろえればシャベルとして機能する。握力は1・4キロ―300キログラムの間で制御できる。JPN(東京都大田区)と小型油圧機構を開発し、重量あたりの握力を2―5倍に高め、摩擦を5分の1―3分の1に抑えた。力強く精密な作業を可能にする。
(2017/6/23 05:00)