[ ICT ]
(2017/6/23 21:30)
(ブルームバーグ)米フェイスブックの使命はもはや「世界をつなぐこと」だけではない。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は新たなミッションとして、「人々にコミュニティーを築く力を与え、世界の結束を強める」ことを挙げた。
ザッカーバーグ氏はフェイスブックの役割を見直し、孤立主義やナショナリズムの台頭、世界のコミュニティーグループへの関与の希薄化に対応してきた。フェイスブック上で人々をつなぐことができれば、文化やイデオロギーが違っていても絆を生むのは容易になるはずだったが、ここ数年の各国の選挙で示されたのは深い分裂だった。そしてフェイスブックはミスリーディングなニュースや過激派思想の拡散で同社のプラットフォームが一定の役割を果たしているとの論争の渦中にあり、批判を受けている。
ザッカーバーグ氏はブルームバーグとのインタビューで、「人々をつなぐという当社のミッションが議論の的になるとは想定されていなかった」と説明。「なぜこれが議論を呼んでいるのか、どうやってそれを再構築するかが問題になっている」と話す。
その答えの一部は、家族や友人グループから始まったわけではないフェイスブック利用者間の関係強化を促すことにあるとザッカーバーグ氏は考えている。新たなミッションはフェイスブックが22日にシカゴで開いた初の「コミュニティーズサミット」で明らかにされた。
このイベントは300人のモデレーターにフェイスブックの新たなコミュニティーツールの使い方を伝えることを目的とした一連のワークショップに関連したもの。フェイスブックはこれが健全な民主主義における同社のサービスの役割を巡る論争に対処する主な手段になると期待している。
原題: Zuckerberg’s New Mission for Facebook: Bringing the World Closer(抜粋)
(2017/6/23 21:30)