「光るペチュニア」誕生−ＮＥＣソリュなど、蛍光遺伝子組み込む

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  （NECソリューションイノベータ提供）

ＮＥＣソリューションイノベータ（東京都江東区、杉山清社長、０３・５５３４・２２２２）は２７日、黄緑色蛍光たんぱく遺伝子を組み込んだ観賞花「光るペチュニア＝写真」の開発に成功した。千葉大学環境健康フィールド科学センター、奈良先端科学技術大学院大学との共同開発。「光る花」を観賞する際に必要だった黄色フィルターがなくても観賞できるようにした。

蛍光たんぱく遺伝子の配列を置き換え、目に見えない紫外光を最も吸収できる変異体を３０万通りの候補から選別。蛍光の輝度を十分に高める改良を加えることで、紫外光の照射時に明るい蛍光を発する改良版の開発に成功した。

今後はＩｏＴ（モノのインターネット）と組み合わせるなどして、観賞花を美しく光らせるためのライトデザイン設計も行う予定。すでに東京芸術大学と共同で、光源となるライトデザイン設計を進めているという。

ＮＥＣソリューションイノベータは２００６年、富山湾の深海に生息する海洋プランクトンが持つ蛍光たんぱくの遺伝子情報を明らかにした。１３年には、この遺伝子を観賞花であるトレニアに組み込み、光る花を開発した。しかし、効率良く光らせるには、青色の可視光線を照射する必要があり、肉眼では分かりづらかったという。