[ 機械 ]
(2017/6/30 05:00)
鍛圧機械と塑性加工、レーザー加工の最新技術・製品の専門展示会「MF―Tokyo2017 プレス・板金・フォーミング展」(日本鍛圧機械工業会、日刊工業新聞社主催)が7月12日に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕する。主要出展企業の展示内容を紹介する。
【サンアロイ工業/温熱間超硬合金金型寿命を向上】
サンアロイ工業(兵庫県福崎町)は、温熱間用超硬合金「PWM=写真」を出展する。冷間でよく使われる超硬合金を熱間領域でも使えるよう製品化した。金型寿命の向上につながる。これまで超硬合金を素材のままで顧客に納入することが多かったが、自社で研削加工をして納品できる点もPRする。
【エイム/ファイバーレーザー溶接機】
エイム(東京都青梅市)は、ファイバーレーザー溶接機「AFL―1500=写真」を出展。平均最大出力1500ワットのハンディートーチタイプで作業性が高い。チラー(冷却水循環装置)を溶接機に内蔵。ファイバーケーブルの先まで冷却するためレーザーによる劣化が少ない。大きさは幅700ミリ×奥行き900ミリ×高さ1600ミリメートル。
【ニッセー/3ダイス転造盤を実演展示】
ニッセー(山梨県大月市)は、インコネルのALLOY600を加熱水蒸気発生器で暖めた後、ネジの温間転造ができる3ダイス転造盤「A22B=写真」を実演展示する。このほか、自社製各種転造盤で作成した電動パワーステアリング用ウォームギアや、緩まないボルト「パーフェクトロックボルト」などを展示する。
【向洋技研/テーマは「焼けないスポット溶接」】
向洋技研(相模原市)は、「焼けないスポット溶接」をテーマに4機種を出展。独自技術である0・01秒の高速片面スポット溶接技術で、新品のステンレス材に付いている表面保護フィルムを剥がさないままでの溶接を可能とした(写真)。フィルムの剥がしや貼り戻し、焼け取りなどの作業を削減し、溶接工程の短縮を提案する。
【板屋製作所/スプリングフォーミングマシン】
板屋製作所(千葉県松戸市)は、コンピューター制御フォーミングマシン「MF―10B=写真」を出展する。最新のサーボモーターを採用し、スピードを2割向上。構造的な剛性や成形能力も高めた。人気機種の後継機として使い勝手を良くしたスプリングフォーミングマシン「MX―20B」など、新機種3台を含む計8台を出展。
(2017/6/30 05:00)