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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/1 07:00)
フランスのスタートアップ企業、プリント(PRYNT)は、スマートフォンで撮った写真をその場で印刷できるスマホケース「プリント・ポケット」について、日本での正式販売に乗り出す。発売時期は早ければ7月末の見通し。拡張現実(AR)技術を使い、印刷した写真をスマホの画面に映すことで、写真の中の人物や背景が動き出すように見せる機能も組み込んでいる。
来日したプリントのクレモン・ペロ最高経営責任者(CEO)は、「日本は写真の文化が根づいている重要な市場。多くの人たちに楽しんで使ってもらえる」とし、日本市場の反応に期待を寄せた。この製品は、サイバーエージェント・クラウドファンディングが管理・運営するサイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売している。
プリント・ポケットは、小型プリンターを内蔵。専用のアプリと用紙を使って、シャッターを押してから20秒程度でプリントアウトする。
ペロCEOによると、AR機能のメカニズムは、写真を撮る前後の数秒間、自動で動画を撮影してクラウドに保存し、写真の印刷時にその動画にひも付けるARマーカーを埋め込む仕組み。これを専用アプリで読み取って再生するという。
本体サイズは用紙を入れるペーパーカートリッジを含め、縦11.5センチ、横8センチ、奥行き5センチメートル。重さは210グラム。今のところアップルのiPhone5以降の機種に対応。日本での販売予定価格は2万390円(税込み)。
米国をはじめ、英、仏では2016年に発売。これまで7億円程度の販売実績がある。中国、香港などでも今後発売の予定。
(2017/7/1 07:00)