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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/7/3 05:00)
牛丼大手の吉野家(東京都中央区、河村泰貴社長、03・5651・8601)が、3日から新メニュー「サラシア牛丼」を全国店舗で発売する。食後の血糖値上昇を抑える効果が報告されているサラシア由来サラシノール成分が入っており、血糖値が気になる人への訴求を狙う。糖質カットをうたう商品は松屋フーズなども提供している。「早い・安い・うまい」で支持されてきた牛丼だが、ニーズが変わりつつあるようだ。
吉野家が販売するサラシア牛丼は並盛りが1杯480円(消費税込み)と、一般牛丼より100円高い。サラシアはスリランカなどで茶飲料に用いられ、食物を食べた後の血糖値上昇を抑える効果があるという。ただ、「サラシアは苦味が強いのでそれを抑えるタレの調合に苦労した」(吉野家)という。
吉野家はケルセチン成分を配合した「新ベジ丼」やシールド乳酸菌入りの「新とん汁」など健康を意識したメニューを発売してきた。吉野家ホールディングスの辻智子執行役員は「医療費が増大するのと並行して、国民の外食率も高まっている。外食企業も健康を気にした商品の開発が求められている」と話す。
松屋でも一部メニューの米飯を、プラス50円で塩ダレと大根おろしがのったおろし豆腐に変更するサービスを展開する。すき家も糖質量を抑えたローカボメニューを販売している。高齢化社会もあり、外食産業の“健康メニュー”導入の動きが活発化しそうだ。
(2017/7/3 05:00)
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