- トップ
- 政治・経済ニュース
[ 政治・経済 ]
(2017/7/7 05:00)
安倍晋三首相とトゥスクEU大統領は6日、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)大枠合意を正式発表した。焦点だったチーズと自動車の関税で双方が折り合いをつけ、決着した。9割超の品目で関税が撤廃される見通しだ。産業界としては、米国に次ぐ市場規模を有するEUへの輸出拡大に期待がかかる。
「先週末の岸田・マルムストローム会合では、もう決裂かと思う瞬間もあった」。岸田文雄外務相とEUのマルムストローム欧州委員(通商担当)による閣僚級協議の厳しさをある交渉筋は振り返る。当初、6月30―7月1日の閣僚級会合で決着するとみられたEPA交渉だが、最後までEU側が日本のナチュラルチーズ(税率29・8%)にかける関税撤廃を主張。協議は難航した。しかし、日本側がEU向けに低関税の輸入枠を設け、15年かけてチーズを無税化する案を示したことが決め手となった。
チーズ以外...
(残り:3,087文字/本文:3,487文字)
(2017/7/7 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。