[ 機械 ]
(2017/7/12 05:00)
【千葉】しのはらプレスサービス(千葉県船橋市、篠原正幸社長、047・433・7761)は、IoT(モノのインターネット)技術を活用し、プレス機械の故障を未然に防ぐ「PMシステム」を開発した。プレス機械の修理を通して蓄積してきたビッグデータ(大量データ)を基にして実用化した。メーカーを選ばずにどの機種にも後付けで搭載できるのも特徴。消費税抜きの価格は300万―500万円程度を想定している。中古プレス機械向けに提案を進める。
しのはらプレスサービスは45年間にわたり、予防保全の考え方に基づき、プレス機械の修理に取り組んできた。2016年12月末時点で、国内外合わせて560社、4700機種のデータをデータベース(DB)化している。このデータから故障の兆候を察知するしきい値を算出し、システム開発に生かした。
プレス機械のさまざまな部分にセンサーを取り付け、温度や湿度、圧力、歪(ひず)み、振動、位置変位、回転角、生産・稼働情報などを常時監視し、機械の状態を“見える化”できる。
設定したしきい値を超えると、警報を発し、現場作業員や事務所、遠隔地に知らせる。順次、最適なしきい値を提供していくため、「進化するシステム」という。
機械が故障前に対応することで、生産停止期間を大幅に短縮できる。また故障前に修理計画を立てることが可能になり、生産計画を柔軟にコントロールできる。
篠原社長は「プリベンティブメンテナンス(予防保全)を極める」としており、これまで手がけてきた予防保全をIoTで加速する方針だ。
(2017/7/12 05:00)
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