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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/13 17:30)
(ブルームバーグ)米アップルの次期「iPhone(アイフォーン)」需要期待で、半導体の受託生産(ファウンドリー)を手掛ける台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)会長の資産が10億米ドル(約1130億円)に届いた。ビリオネアの仲間入りだ。
張氏(86)の個人資産の価値はブルームバーグ・ビリオネア指数によるもので、TSMCの株価は過去1年で25%上昇。同氏は同社の0.5%を直接ないし家族を通じて保有している。今年5月の台湾証券取引所への届け出が示した。
TSMCのバリュエーション上昇は、アイフォーンの次期モデルが発売されれば収入が一段と伸びるとの楽観に加え、自動車や高性能コンピューター、あらゆるモノがネットでつながるIoTが半導体需要を押し上げる新たなけん引役になるとの長期期待があるためだと、クレディ・スイス・グループの株式アナリスト、ランディ・エイブラムズ氏(台北在勤)は指摘した。
TSMCの広報担当、エリザベス・サン氏は張会長の資産に関してコメントを控えた。
A10プロセッサーが最新のアイフォーンに採用されている同社の昨年の売上高は、前年比12.4%増の9479億台湾ドル(約3兆5330億円)。
(2017/7/13 17:30)