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[ 環境・エネルギー ]
(2017/7/20 05:00)
北海道ガスは、家庭用ガス発電機「コレモ」の新型(写真)を用いて、余剰電力の買い取りを8月に始める。家庭が「発電所」となることで社会全体のエネルギー効率を高め、低炭素社会の実現や省エネにつなげる。2017年度は700件、20年度に4300件の買い取りを目指す。
8月1日に発売する新型コレモは、天然ガスを燃料に発電出力1・5キロワットで、発生した熱は暖房にも活用できる。価格はオープンだが、設置工事費なども含めたモデルケースとして150万円程度を見込む。
余剰電力は1キロワット時13円(基準単価)で北海道ガスが買い取る。20年度には、年間740万キロワット時を一般家庭から買い取る計画だ。オール電化や灯油セントラルに比べて、光熱費は約3割削減できるとみている。
自社開発したスマートリモコンでは、発電や売電も「見える化」し、温度状況でボイラーも自動制御する。オプションで「コレモBOS切替盤」を用意し、災害などで停電時の非常電源としても使える。夏季の発電における廃熱利用に向け、コレモの利用者にモニター協力をしてもらうなど除湿の実証研究も進める。
(2017/7/20 05:00)