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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/4 12:00)
T2K実験グループ、世界最高感度の測定
宇宙誕生時、現在ある物質と同じだけ存在した反物質が消えた謎の解明を目指す国際研究グループは4日、茨城県東海村にある高エネルギー加速器研究機構などの施設から素粒子のニュートリノを発射し、岐阜県飛騨市にある東京大の「スーパーカミオカンデ」で検出する実験の最新成果を発表した。
反物質が消えた理由を説明できる「CP対称性の破れ」という現象が、ニュートリノで起きている可能性は95%に高まった。2010年1月~今年4月のデータを解析した結果で、昨年8月時点の90%から着実に上昇した。グループ代表の中家剛・京都大教授は「工夫を重ね、今後10年程度で99.7%を目指す」と話している。
(2017/8/4 12:00)