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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/8 05:00)
【名古屋】名古屋大学大学院医学系研究科の中村和弘教授らは、動物による体温調節行動での温度感覚伝達の仕組みを解明した。温度を感じる神経路を遮断しても快適な温度を探せるが、脳の神経核での温度情報伝達を遮断すると体温調節ができなくなる。ラットの実験で明らかにした。快適や不快の情動を生む脳の仕組みや熱中症のメカニズム解明につながると期待される。
ラットを28度Cのプレートと38度Cもしくは15度Cのプレートを行き来させると、正常なラットも、視床を破壊されて温度を感じないラットも28度Cのプレートに滞在する体温調節行動を取った。
脳での神経活動を抑制すると二つのプレートでの滞在時間は同じだった。体温調節に視床での温度知覚は不要で、脳の感覚経路を使うことが分かった。
(2017/8/8 05:00)
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