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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/8/21 05:00)
【シドニー=時事】オーストラリアの研究者らは、ピーナツアレルギー克服に道を開く可能性がある治療法を開発したと発表した。ピーナツアレルギーは、死に至るアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあり、関係者には朗報となりそうだ。
メルボルンの小児医療研究所マードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュートが臨床試験を実施。ピーナツアレルギーを持つ子どもたちに1年半にわたり、免疫強化の効果があるとされる乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ラムノサス」と少量のピーナツを徐々に量を増やしながら摂取してもらった。
その結果、被験者の82%がピーナツ耐性を獲得。耐性を持った子どもの8割は、臨床試験終了から4年が経過した今でも、ピーナツを問題なく食べられるという。試験に参加した研究者は「食物アレルギー問題克服に向けた画期的治療法の確立につながるかもしれない」と期待を込めた。
(2017/8/21 05:00)