三菱ケミカル、ＣＦＲＰがアウディのルーフに採用

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  ＲＳ５クーペのルーフ

三菱ケミカルは２３日、同社製の炭素繊維強化プラスチック（ＣＦＲＰ）が独アウディのスポーツ型クーペ「アウディＡ５」シリーズ最上級モデル「ＲＳ５クーペ」のルーフに採用されたと発表した。自動車材料に採用が進むアルミニウムに比べ約４０％軽量化したほか、軽量化で車の重心が下がり運転性能が向上したことや炭素繊維シートが持つ「織り模様」の意匠性などが評価された。

三菱ケミカルが開発したハイサイクルプレス成形（ＰＣＭ工法）と呼ぶＣＦＲＰの量産技術を使い、同社の独子会社ベティエ・カーボン・コンポジッツ（バイエルン州）がルーフに成形し、アウディに供給する。ＰＣＭ工法は樹脂を含浸した炭素繊維シートを圧縮成形する。成形時間は５分前後と量産に向く。成形品の表面が平滑なため塗装性も高い。