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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/8/24 05:00)
神戸製鋼所は23日、船舶のエンジンに使う組み立て型クランク軸の主要部材「スロー」の製造方法で、設計上の余裕度を示すKファクター係数が1・15に達しているとの認証を取得したと発表した。組み立て型クランク軸のスローで1・15の認証は世界初。これを使えばクランク軸の強度が高まり、エンジンを小型化できるという。
2020年からの環境規制強化で必要となるエンジンの省スペース化や船の軽量化に貢献できるとして、エンジンメーカーに売り込む。
日本海事協会からK係数1・15の認証を取得した。部材の疲労強度を通常より15%増しにして設計できるようになる。強度に余裕ができた分、エンジンの出力を高められることになり、同じ出力ならエンジンを小さくできる。スローの材料となる鋼の製造過程で、硫黄系化合物や酸素などの不純物を徹底的に取り除くなどし、疲労強度の向上に成功した。
船舶を巡る環境対策では、硫黄酸化物(SOX)の排出規制が20年から強化される。これに対応した排ガス浄化装置を積み込むスペースをつくるため、小型でも高出力のエンジンが必要になる。
(2017/8/24 05:00)
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