[ 機械 ]
(2017/8/30 05:00)
木幡計器製作所(大阪市大正区、木幡巌社長、06・6552・0545)は、既存のアナログ式圧力計を簡単にネットワーク化してIoT(モノのインターネット)の手法を導入できる装置を開発した。磁気センサーと無線通信装置を使って構築する。設備の老朽化や保全人材の不足が進む中、既存の計器に装着するだけで安価に省人化し、IoT化できる。まずは自社計器に組み込み、2018年4月の製品化を目指す。
木幡計器製作所はIoT化の装置の後付けや、他社製計器への対応も進める。ポンプやボイラなどを備える各種施設や生産現場など、提案する対象は広いと見ている。現時点の販売価格は組み込み型は1個当たり5万円、後付け型は2万―3万円を想定するが、低価格化やリースといった拡販を検討していく。
装置は内側中央に磁気センサーや回路などを配置した凸型アクリル樹脂製計器カバー、無線通信ボックスとデータを管理するソフトで構成。既存の計器カバーを凸型カバーに代え、針に磁石を装着し、無線通信部を計器上部に装着する。針の動きを磁界の変化で捉え数値化する。データは無線通信ボックスを通じ、クラウドサーバーに一定間隔で送りパソコンで管理する。
数値の精度は目視と同程度。電源はボタン電池、カバーとボックスは近距離無線通信規格「ブルートゥース」で結んだ。計器は直径60ミリ―100ミリメートルで3種類に対応する。
同装置は16年10月に情報処理推進機構(IPA)の「先進的IoTプロジェクト支援事業」に採択され開発した。木幡計器製作所はこの装置をテコに、売上高を16年11月期の約1億5000万円から、21年11月期に2億5000万円へ引き上げを狙う。
(2017/8/30 05:00)
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