[ 機械 ]
(2017/8/31 05:00)
日刊工業新聞社は9月6―8日に「難加工技術展2017」「表面改質展2017」をパシフィコ横浜(横浜市西区)で開催する。難加工技術展は試作加工受託ゾーンを含む61社・団体が、表面改質展には38社・団体が出展する。主な出展者の製品・技術を紹介する。(2回連載)
【HILLTOP/5軸加工機で難形状切削物】
HILLTOP(京都府宇治市、0774・41・2933)は、5軸加工機による難形状切削物オブジェ「ヘリックス=写真」を紹介する。同時5軸でアルミニウム素材の一体物を加工した。同社は夜間無人稼働でアルミの多品種単品を製作しており、難形状精密加工を短納期でできることを特徴とする。
【日本精密電子/精度管理徹底不良発生防ぐ】
日本精密電子(横浜市泉区、045・805・3371)は、加工工場、検査測定室内の恒温管理を徹底するとともに、全加工工程のモニタリングを実施している。精度管理で不良発生を防ぎ、試作、量産を早く正確に行うことを特徴とする。機能性樹脂や各種金属の超精密切削部品、研削加工部品を展示する。
【高洋電機/タングステンなど超精密加工】
高洋電機(三重県玉城町、0596・58・2121)は、精密旋盤による難削材の高精度加工物(写真)を展示する。放電や研磨での加工が主流のタングステンはじめとする難削材を切削加工することで、月産8000個以上の量産加工を行っている。独自の方法でタングステン、モリブデン、ステンレスなどを超精密加工する。
【日本タングステン/砥石の目詰まり微細な泡で防ぐ】
日本タングステンは直径1マイクロメートル未満の微細な泡で加工能率を高める、ウルトラファインバブル(UFB)クーラントシステム(写真)を提案する。微細な泡の電位的特性や圧壊時に発生するエネルギーの効果で、砥石(といし)の目詰まりを防ぎ、安定した切れ刃を維持できるという。加工液の劣化防止にもつながる。
【大成工作所/さまざまな形で高精度加工紹介】
大成工作所(大阪府交野市、072・891・4800)は、各分野で使用される微細精密部品を主力製品とし、高精度加工技術をさまざまな形で紹介する。多業種ユーザーからの要求(精度、面粗度、価格)を満たした部品や治具、直径30マイクロ―50マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の微細穴加工技術、鏡面仕上げ技術、難削材加工部品などを展示する。
(2017/8/31 05:00)