村田製作所、ソニーの電池事業を買収完了−中国・シンガポールで５００億円投資

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【京都】村田製作所はソニーの電池事業を買収した。スマートフォンや産業向けのリチウムイオン二次電池などの生産拠点、開発人員を取得。２０２０年３月期までに５００億円規模の設備投資を行い、将来は車載機器向け電池への参入も検討する。ソニーでは赤字続きだったが、２―３年をめどに同事業の売上高を２０００億円へ引き上げて黒字転換を目指す。

村田製作所はソニーの電池事業子会社「ソニーエナジー・デバイス」（福島県郡山市）の事業を譲り受け、１６年１２月に設立した東北村田製作所（同）が引き継いだ。リチウムイオン二次電池の生産は、中国工場（江蘇省無錫市）とシンガポール工場の二つの拠点が中心となる。スマホ向けは両拠点で生産し、産業向けはシンガポール工場で主に生産する。