[ 建設・住宅・生活 ]

清水建設、地震対策装置の提供サービス オーナー負担低減、耐震補強低コスト化

(2017/9/5 05:00)

  • 既存の建物に地震対策装置を設置するサービスを始める

清水建設は今秋にも、既存の建物に設置する地震対策装置の提供サービスを始める。建物に取り付けた装置を同社が所有し、一定期間の定額サービス料金を受け取る。建物の所有者は地震対策装置の初期投資を抑えられ、コストを平準化できる。今後発生が想定される首都直下地震や南海トラフ地震などをはじめ、各地で頻発する地震対策ニーズを取り込む。

清水建設は地震対策装置として、エネルギーを吸収するダンパーなどの制震装置や、エネルギーが建物に直接加わるのを防ぐ免震装置などを提供する。

建物所有者のニーズや予算などに合わせ、耐震装置を選択する。清水建設が設計・施工した建物を中心にサービスを行う。

補強後は一定のサービス料を収受。定期的に保守・点検も実施する。サービス期間は10年以上などの長期間を想定し、顧客との関係構築づくりに役立つとみる。

また、顧客ニーズに応じて地震発生後、即座に建物の安全性を評価できる震動モニタリングシステムを設置するサービスも提供していく。

建物の耐震補強は一定の初期投資がかかるため、建物の所有者が踏み切れない側面がある。ただ、新サービスを使えば装置分のコストを平準化できるため、導入しやすくなる。

清水建設はこれまでに、建物の空調や熱源などエネルギー設備の提供サービスを展開し、病院などで採用実績がある。新たに地震対策装置にまでサービスを広げることで、多様な顧客ニーズに対応する。

(2017/9/5 05:00)

建設・エネルギー・生活1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン