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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/7 05:00)
銀河系(天の川銀河)の中心にある巨大ブラックホールの近くに中程度のブラックホールが存在する可能性が非常に高いと、慶応大学の岡朋治教授らが英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に発表した。日米欧などが南米チリで運用するアルマ電波望遠鏡で観測した。
巨大ブラックホールの質量が太陽の約400万倍あるのに対し、中程度のブラックホールは約10万倍で、距離は約200光年離れている。岡教授は「別の小さな銀河で作られたブラックホールが銀河系に落ちて来たのではないか」と話した。
銀河系をはじめ、多くの銀河の中心には巨大ブラックホールがあることが知られており、中程度の質量のブラックホールが合体を繰り返して巨大になったという説がある。今回の観測成果はこの説に合う形となった。
(2017/9/7 05:00)