[ 建設・住宅・生活 ]

大成建設、100mビルで解体提案−屋根フレームにクレーン

(2017/9/12 05:00)

大成建設は、東京・大手町の旧JXビルで、建物上部からビルを解体する工法の要素技術を報道陣に公開した(写真)。建物の屋上部に、クレーンを搭載した軽量の屋根フレームを設け、解体作業の進み具合に応じて、ジャッキで屋根フレームを降下させる。周辺に大型クレーンの設置場所がない現場に適用でき、雨が直接解体中の建物に入らない利点がある。

大成建設は旧JXビルの解体で、新しい解体工法「テコレップ―light」の要素技術を適用した。建物の屋上中央部にクレーン2基を搭載した屋根フレームを設置。建物の既存の柱のうち10本にジャッキを組み付け、解体作業が進むごとに屋根フレームを降下させる。旧JXビル周辺は大型クレーンの設置場所がなく、地下に変電所があり雨水対策が必要だった。

大成建設はテコレップ―lightの要素技術の有効性を確認し、100メートル以上の超高層ビルの解体で提案する。

テコレップ―lightは建物上部から解体し、騒音や粉じんなどが現場外部に漏れないようにする完全閉鎖型の解体工法。

(2017/9/12 05:00)

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