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[ 商社・流通・サービス ]
(2017/9/12 05:00)
三井物産は2018年4月に、興行チケットなどの価格変動システムを提供する事業会社を設立する。米チケットマスターが開発した興行チケットなどの価格変動システム「ダイナミック・プライシング」を日本に導入し、プロ野球の球団などに提供する。新会社を通じて、スポーツや娯楽の興行チケットに加え、駐車場や交通、物流などにも展開する。2020年に娯楽関連産業で、400億円規模のチケット販売を目指す。
新会社のダイナミック・プライシングは、需給から適正価格を算出する方法(アルゴリズム)を用いて、価格を常時変動させる。三井物産が米チケットマスターと提携しライセンスを取得しており、日本仕様にして展開する。興行主にとっては、人気の高いイベントや席種を高値で販売できるほか、逆に人気がない場合は値引きして販売し、空席を減らすなど、収益の最適化が期待できる。
三井物産では興行チケット以外にも、需給に応じて手作業で価格を変動させている駐車場や、繁忙期と閑散期の差が激しい物流などに需要があるとみている。価格変動システムになじみのない業界にも導入を進め、新たなビジネスモデルを構築する。すでに、複数の駐車場運営会社や物流事業者に提案を始めている。
プロ野球で、球団やプレイガイドと連携し、実証実験を実施。東京ヤクルトスワローズが7月の2試合で2000席分、福岡ソフトバンクホークスが7月17日以降の27試合で1600席分を、ダイナミック・プライシングを導入して販売している。実証実験に参加した2球団以外にも、数球団が導入を検討しており、18年のシーズンから導入する見通し。
(2017/9/12 05:00)
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