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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/19 05:00)
東北大学大学院医学系研究科の清水律子教授らは、抗がん剤の一種「ミトキサントロン」が、炎症に関わる遺伝子の発現を促す因子「GATA2」を阻害し、腎臓病の症状改善をもたらすことを明らかにした。疾患のモデルマウスの実験で実証した。腎臓病の有効な治療法の確立につながる。成果は米科学誌モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー電子版に掲載された。
腎臓病は、病状が進行すると慢性的な炎症で組織が線維化し、腎不全を引き起こす。
研究チームは、腎臓病を発症すると、GATA2が炎症を起こすたんぱく質の産生を促すことを発見。GATA2を作れないマウスをくわしく調べると、腎臓病を発症しても腎臓線維化を起こしにくくなっていた。
さらに、自動的に化学物質の評価を行う技術「ハイスループットスクリーニング」により、抗がん剤のミトキサントロンがGATA2の発現を抑制することを発見した。
(2017/9/19 05:00)
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