[ 機械 ]
(2017/9/28 05:00)
日本工作機械工業会(日工会)は27日、2017年の工作機械の受注高予想を年初公表の1兆3500億円から1兆5500億円に上方修正した。過去2番目の高水準になる。内需が円安基調を背景に堅調に推移。外需は中国市場の回復が想定を上回り、さらにスマートフォン部品加工のEMS(電子機器の製造受託サービス)の大口案件が続いた。年内は現在の基調が続くとの見方だ。
今回修正した受注高予想は過去最高だった07年の1兆5899億円に迫る。内訳は内需が6000億円、外需が9500億円。これまで外需が9000億円超になったのは11、14年の2回しかない。
欧米が総じて好調なほか、中国がけん引役となった。年初に工作機械の需要が急回復し、1―8月の受注高は前年同期比2・0倍と伸びた。特需要素の大きいスマホ向けに限らず、一般的な金属加工業や自動車向けも活況だ。飯村幸生日工会会長は年内の先行きについて「EMSは弱含みだが、すそ野の広い一般機械向けは現状を維持する」と分析した。
(2017/9/28 05:00)