深層断面／女性の活躍、企業も後押し 日本公庫の関連融資が拡大

企業の女性活躍への取り組みが活発になっている。少子高齢化社会の進展と空前の人手不足で、企業も「働く女性」への意識を変えつつある。こうした意識の変化を受け、日本政策金融公庫による「女性活躍推進関連融資」の融資実績も拡大。２０１５年の開始以来の累計実績は４９０社、３１７億円となった。同融資を利用する中小企業の取り組みを取材した。（茂木朝日）

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少子高齢化・空前の人手不足

【大橋運輸、育児休暇を推進】

引っ越しなどを手がける大橋運輸（愛知県瀬戸市、鍋嶋洋行社長、０５６１・８２・００８４）の社員数は現在、女性社員２０人を含めて１００人。２０年に女性社員比率３０％、女性管理職６人の実現を目指している。

同社は運輸業の中小企業では全国で初めて経済産業省の「２０１６年度　新・ダイバーシティ経営企業１００選」の選定を受けた。社...