【電子版】中国イノベーション事情（２０）スマホ戦国時代は続くか―利益率の向上が共通課題

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  中国の秋葉原と呼ばれる華強北電子市場（深セン）で、大型パネルに広告を出すvivo

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  同電子市場にあるOPPOショップ（写真はいずれも筆者撮影）

中国でiPhone 8不人気の理由

先月、中国でもiPhone 8が発売されたが、いつものようにアップルストアにファンが殺到する風景は見られなかった。それどころか、行列を整理するために用意された三角コーンの撤去でiPhone 8の意外な不人気ぶりが浮き彫りになり、話題になっている。海外の有名メーカーの商品を好む中国人消費者は、なぜiPhone 8を見捨てたのだろうか。iPhone X（テン）待ちという見方もあるが、その一つの答えが、中国メーカーの台頭だと思われる。

2016年の世界スマートフォン（スマホ）出荷台数を見ると、韓国のサムスン、米国のアップルに続くのは、中国勢のファーウェイ、OPPOとvivoである。OPPOとvivoは日本ではあまり馴染みのないメーカーだが、近年中国国内市場や新興国市場でシェアを急速に伸...