深層断面／三菱自・新中計の勝算 新型車３年で11種投入

三菱自動車が攻めの経営にかじを切る。今後３年間で研究開発と設備投資を合わせ総額６０００億円以上の大型投資を実行するとともに、日産自動車との協業を推進。電動車など新車の投入やアジアを中心とする重点市場の基盤強化、コスト競争力向上を図る。自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中、事業拡大路線に踏み出す。（土井俊、尾内淳憲）

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「持続的成長への土台作りと捉え、Ｖ字回復を軌道に乗せる必要がある」。益子修最高経営責任者（ＣＥＯ）は、将来を見据えた基盤固めに強い決意を示す。１８日、日産の傘下入り後初の３カ年中期経営計画（２０１８年３月期―２０年３月期）を発表した。２０年３月期に年間販売台数を１７年３月期比４割増の１３０万台、売上高を同３割増の２兆５０００億円、営業利益率を６％以上（１７年３月期は０・３％）に高めるなど野心的な目標を打ち出した。

最優先課題に掲げるのが...