ＮＴＳＢ勧告で商機−日本の高精度３Ｄ地図輸出

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  ダイナミックマップのイメージ（ダイナミックマップ基盤提供）

日本の自動運転用の高精度３次元地図である「ダイナミックマップ」技術に追い風が吹いている。米国での自動運転車両による死亡事故を受け、米国家運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）が安全勧告を行い、自動運転機能は設計条件下だけで使用を限るように対策を求めたためだ。車両が走行する環境が条件にあてはまるか、正確に判断するにはダイナミックマップが不可欠。米国はダイナミックマップ整備に後ろ向きとされてきたが、商機が訪れようとしている。（小寺貴之）

【「技術で応える」】

「（自動運転技術にとって）ＮＴＳＢの勧告はブレーキでなくチャンス。技術力で応えたい」と三菱電機の津田喜秋主席技師長は説明する。内閣府の支援事業「戦略的イノベーション創造プログラム」（ＳＩＰ）のテーマの一つ「自動走行システム」に参画し、ダイナミックマップを作る計測システムを構築してきた。

ＳＩＰの成果をもとに事...