[ 科学技術・大学 ]

【電子版】恐竜「シノサウロプテリクス」、アライグマに似た濃淡模様 英大学が発表

(2017/10/31 20:30)

  • 中国で発見された白亜紀初期の化石に基づく小型羽毛恐竜「中華竜鳥」の復元想像図。顔の濃淡模様や尾のしま模様がアライグマに似ていた(英ブリストル大、ロバート・ニコルズ氏提供)

中国で発見された白亜紀初期の小型羽毛恐竜「中華竜鳥」の化石(写真左、白線は5センチ)と図解(英ブリストル大提供)中国で発見された白亜紀初期の小型羽毛恐竜「中華竜鳥」の化石(写真左、白線は5センチ)と図解(英ブリストル大提供)

 中国遼寧省の白亜紀初期(約1億3000万年前)の地層から発見された小型羽毛恐竜「中華竜鳥」の化石を詳しく調べたところ、羽毛の模様が現代のアライグマに似ていたことが分かった。目の付近が濃く、口の周辺が薄い色であるほか、長い尾にはしま模様があるという。

 英ブリストル大の研究チームが28日までに米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。頭部や尾の濃淡模様は草原地帯で敵に見つかりにくくするカムフラージュ効果があったと考えられる。胴体も背中側が濃く、腹側が薄い色をしており、日差しの強い日中に目立たないという。

 中華竜鳥の学名は「シノサウロプテリクス」。初めて羽毛が残った化石が見つかった恐竜として知られる。研究チームは保存状態が良い3個体の化石標本について、黒や灰色、赤褐色、黄色のメラニン色素の分布を調べた。(時事)

(2017/10/31 20:30)

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