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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/11/7 05:00)
DNAチップ研究所は2018年3月までに、採血した血液からうつ病関連遺伝子の有無を判定する診断サービスを始める。検査は約2・5ミリリットルを採血するだけで済み、患者の負担が少ない。価格は1件当たり約5万円を見込む。企業に従業員の心理的な負担の点検を義務づける「ストレスチェック」制度の一環として企業の健康保険組合や診療所に提案し、18年度に約1000件の販売を目指す。
同社と国立精神・神経医療研究センターは16年1月、うつ病の病態に関与する複数の遺伝子を見いだした。さらに服薬していないうつ病患者と健常者の遺伝子の有意差から、両者を一定精度で分類できることを公表した。この研究成果を基に臨床サンプルを収集、検証してサービスの実用化にめどをつけた。
うつ病遺伝子の有無の判定には、遺伝子の発現状態を解析するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)装置を使う。同サービスは厚生労働省から保険診療の承認を得ていないため、患者は医療費を全額負担する自由診療となる。
うつ病は抑うつ気分、意欲や興味、精神活動の低下、不眠、食欲低下を特徴とした気分障害の一種。日本で治療中の患者は約100万人に上る。
(2017/11/7 05:00)
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