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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/14 05:00)
【名古屋】愛知製鋼は高感度磁気センサー「MIセンサ」を活用して自動運転車の位置を測定するシステムを開発する。道路に敷設した磁石の微弱な磁気をMIセンサで読み取り、自車位置を誤差約5ミリメートルで測定できるもので、2020年の実用化を目指す。本格的な自動運転時代の迫る中、トヨタ自動車系の部品各社が自動運転向け技術の実用化にめどをつけつつある。
愛知製鋼は17日まで国土交通省などが滋賀県で実施中の自動運転バスの実証実験に、MIセンサや磁気マーカーを提供している。自動運転技術を開発する先進モビリティ(東京都目黒区)のバスの底部にMIセンサを取り付け、路面に設置した磁気マーカー(フェライト磁石)に沿ってステアリングを制御し、走行する。磁気マーカーシステムの公道実験は国内初という。
現在の自動運転車は全地球測位システム(GPS)やカメラセンサーなどを使うものが主流。ただトンネル内や悪天候時の信頼性に課題もある。磁気マーカーによる自動運転システムは天候や路面環境に左右されにくい。
トヨタは20年に高速道路での自動運転技術を実用化する計画で、部品各社の技術も研究から実用化へと段階が移る。デンソーは自動運転用の新型プロセッサー(処理装置)を20年代前半に量産化する。アイシン精機は専用駐車場での全自動駐車システム「自動バレー駐車」を20年に投入し、ジェイテクトも20年をめどにハンドル操作を電気信号で伝えるシステムを量産する。
(2017/11/14 05:00)