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[ エレクトロニクス ]
(2017/11/14 05:00)
米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)は抜本的な組織再編と減配を実施する。創業125年で最も厳しい部類に入る業績低迷から抜け出すことが狙い。
フラナリーCEOは重点事業を電力、航空、ヘルスケア機器に絞り込み、GEが長く携わってきた照明や機関車などの事業からは撤退する計画。さらに取締役会の人数縮小、報酬制度の見直し、四半期配当の50%削減も断行する。GEの減配は大恐慌以降で2回目。
これら13日に発表された包括的な変更は、8月に就任したばかりのフラナリーCEOが直面する問題の深刻さを示すものだ。電力・油田関連機器の市場低迷でキャッシュフローが悪化したGEは、年初から10日までの株価下落率が35%に達し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄のうち最悪のパフォーマンスだった。
2018年の1株利益見通しは1-1.07ドルとし、これまで目標としていた2ドルから大幅に引き下げた。この発表前にブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は1.18ドル。一部の投資家やアナリストから人数が多すぎるとして批判されていた取締役会は従来の18人から12人へと減らし、四半期配当は1株当たり12セントとして年42億ドル(約4760億円)前後の節約を図る。
フラナリーCEOは発表文で減配について「今回の決定が株主にとって重大であることを理解しており、軽々しく下したものではない。総合的な株主リターンの向上に注力しており、キャッシュフローの創出に合わせて配当を調整するのが適切な決定だと確信している」と説明した。
現金賞与取りやめへ-CEOや幹部対象
米製造業大手のゼネラル・エレクトリック(GE)は幹部を対象とした長期目標に連動した現金賞与を取りやめ、株式による賞与を増やす方針だ。ジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)による大幅な経営改革の一環。
GEの投資家向けプレゼンテーションによれば、3年間の目標に連動した長期業績連動報酬が廃止される。GEの幹部およそ1000人がこのプログラムに参加している。
フラナリーCEOは13日の投資家会議で、幹部は報酬全体の半分を株式で受け取ることになるとし、株式の比率が従来の約20%から高まると説明した。プレゼンテーションによれば、同CEOの年間の株式報酬は全て業績に連動する。またGEは、年間賞与の決定に利用する判断基準の数を減らす。
原題:GE Scraps Long-Term Bonuses for CEO Flannery and 1,000 Managers(抜粋)
(2017/11/14 05:00)