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(2017/11/20 05:00)
モノづくり日本会議は、第10回通常総会と記念シンポジウムをセルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)で開いた。総会では、2016年度(16年10月―17年9月)の収支報告と17年度(17年10月―18年9月)の事業計画・予算を原案通り承認した。17年度は用途開発が進むセルロースナノファイバーなどを対象に「革新素材研究会」(仮称)といった新規研究会の開催を予定する。
同会議の共同議長である大坪文雄パナソニック特別顧問は記念シンポで「日本の誇るべき品質が足元で揺らいでいる。もう一度、原点に立ち戻って経営すべきだ」と指摘した。続いて、超モノづくり部品大賞を受賞した日本電産シンポの井上仁取締役専務執行役員が「日本電産シンポのモノづくり」について講演した。
≪超モノづくり部品大賞・喜びの声≫
「第14回/2017年超モノづくり部品大賞」の贈賞式には受賞部品を手がけた関係者が集まり、受賞の喜びを分かち合った。
◇超モノづくり部品大賞
【日本電産シンポ取締役専務執行役員・井上仁氏/応用製品に対応】
減速機とモーターの一体化を当社グループの強みを生かして実現できた。今回の受賞を機に、パワーアシストスーツの関節などロボット用をはじめ、探査機や電動車いすの車輪といったアプリケーション(応用製品)に対応していきたい。
◇ものづくり生命文明機構理事長賞
【共同技研化学社長・濱野尚吉氏/“本物の会社”】
このたびは誠にありがとうございました。実力以上の評価を頂き、望外の喜びです。これを機会に、さらに当社の社員たちが、社会の皆さまや当社のお客さまなどから「あっ、そうか。本物か」と言われるような“本物の会社”を目指して参ります。
◇モノづくり日本会議共同議長賞
【日立製作所研究開発グループテクノロジーイノベーション統括本部副統括本部長・鮫嶋茂稔氏/ユーザー視点】
政府が「ソサエティー5・0」を掲げているように、人間の快適な生活に役立つ技術開発を推進していく。ユーザー視点で課題を考え、その課題に対して私たちの技術をつなげていきたい。
◇日本力(にっぽんぶらんど)賞
【ダイヘン取締役常務執行役員技術開発本部長・蓑毛正一郎氏/3D技術深耕】
3Dプリンターでは「銅の高密度造形は不可能」と言われてきた。まさに試行錯誤の連続で技術・開発メンバーは本当によくがんばってくれた。日本力賞の受賞を大きな励みとし、銅合金の3D積層造形技術を深耕していく。
【日立化成執行役常務開発統括本部長・菅政之氏/引き続き追求】
材料メーカーとして培った素材特性の知見を基に日立製作所のシミュレーション技術とのコラボレーションで仕上げた製品。それだけに一緒に受賞できたことがうれしい。鉛蓄電池はまだまだ工夫の余地がある。引き続き追求していく。
【日野自動車副社長・小梶博氏/商品力は燃費】
誠に光栄だ。大型トラックの最大の商品力は燃費にある。9リットルにダウンサイズした大型商用車用高性能2段過給エンジン「A09C」は、2015年度燃費基準プラス10%を達成した。開発に携わった全員に、ご苦労さまと言いたい。
(2017/11/20 05:00)
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