[ 政治・経済 ]
(2017/11/20 12:30)
【ベルリン時事】ドイツのメディアによると、メルケル首相の第4次政権樹立に向けた3党連立交渉に参加していた中道政党・自由民主党のリントナー党首は19日夜、「信頼の基盤をつくれなかった」と述べ、連立には加わらない考えを示した。連立交渉は決裂し、首相は新たな対応を迫られることになる。
これを受けてメルケル氏は20日未明、遺憾の意を表明。「この国が困難な時を切り抜けられるよう、首相としてあらゆることをする」と強調した。
10月18日に始まった連立交渉には、首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟、自民党、環境政党「90年連合・緑の党」が参加。難民政策や温暖化対策で立場の相違が目立ち、大企業寄りの自民党は緑の党が訴える「石炭火力発電からの脱却」に警戒感をあらわにしていた。
(2017/11/20 12:30)