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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/11/27 05:00)
大成建設は伝統木造建築用に、2種類の木造耐力壁を開発した。伝統的な工法を改良して、一般建築物と同等以上の耐震性能を確保できる。各耐力壁を「日野山徳恩寺本堂」(横浜市港南区)と「九品仏淨眞寺閻魔堂」(東京都世田谷区)の新築工事に適用する。
大成建設が開発した耐力壁は、「T―WOOD真壁」と「T―WOOD組み板壁」。T―WOOD真壁は柱と梁(はり)の間に壁板をはめ込んでクギで留める日本建築独自の「真壁」を応用した。クギの代わりに長いビスで壁板を片側から打ち抜いて壁をつなぎ留める。柱に高強度の鋼棒を配することで、耐震設計上必要となる壁の全長を約3分の1に短くできる。本堂の工事で適用する。
T―WOOD 組み板壁は、柱の溝に壁板をはめ込んで構築する「落し込み板壁」という伝統的な工法を改良した。柱に2種類の深さの溝を設け、板の配置を交互にずらしてはめ込むことで、従来工法による性能の約2倍の剛性と耐力を得ることができる。閻魔堂の工事に適用する。
(2017/11/27 05:00)