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[ 環境・エネルギー ]
(2017/11/28 05:00)
関西電力が北アルプスを流れる黒部川水系に点在する発電設備に向け、越冬用の物資を黒部峡谷鉄道(富山県黒部市)で運んでいる。27日もダムに勤務する従業員や工事関係者の命をつなぐ貨物を載せたトロッコ電車(写真)が、峡谷の合間を縫って山奥へと駆け抜けた。
観光客のほか、ダム管理所などで働く作業員を運ぶ同鉄道は冬期に営業運転を終了する。そのため、この時期は川の上流にある寮や合宿に越冬物資をまとめて運び込む。今年は16日から運搬を開始。4回目の作業となった27日は約4・6トンの精米や野菜、加工食品、日用品などを仙人谷ダム(黒部市)近くの寮・合宿に送った。
冬期間に川の上流に宿泊する延べ人数は約1万2000人に上るという。「安全と健康に留意して作業してほしい」(関西電力コミュニケーション統括グループ)との思いを込めた物資の運搬は、8回目となる12月8日まで続く予定だ。(富山)
(2017/11/28 05:00)