[ 金融・商況 ]
(2017/11/28 05:00)
仮想通貨ビットコインは27日、一時9700ドル強に達した。1週間前に8000ドル台に乗せた後も上昇鈍化の兆候は見られず、26日に初めて9000ドルを突破し、急ペースで1万ドルに迫っている。
ビットコインを資産と認めない見方やバブルを警告する声があるものの、主流投資家のビットコインへの関心は強まっている。ウォール街の幹部からベンチャーキャピタリストまで誰もがビットコインを巡る議論に加わっているが、一部は比較的懐疑的な立場を取っている。
時価総額で最大の仮想通貨であるビットコインのこの2週間の上昇率は40%を超える。
取引プラットフォーム運営を手掛けるIGグループのアナリストらは27日のリポートで、「取引の機会を逃すのではないかとの恐れが一段と強まったため、ビットコインは再び購買熱をかき立てている」と分析。「ただ、ビットコイン先物の導入により、下振れリスクを予想する人もいる」と指摘した。
ビットコインの急騰は個人投資家を呼び込んだ。ビスポーク・インベストメント・グループによれば、ビットコインと、ライバルの仮想通貨イーサリアムの取引プラットフォーム最大手の一つ、コインベースの口座数はこの1年で3倍の1300万に増加した。
ビットコインは27日、一時過去最高の9720・95ドルを付けた。
またCMEグループはビットコインの先物上場を計画していると表明。12月中に取引が開始する可能性があり、これもビットコインが主流投資商品に近づいていることを示す動きとなった。JPモルガン・チェースはこれを受け、先物を通じて顧客がビットコインに投資するのを支援するかどうかを検討している。事情に詳しい関係者が先週明らかにした。
コインマーケットキャップ・ドットコムのウェブサイトによれば、仮想通貨の合計時価総額は3000億ドル(約33兆4000億円)を上回っている。(ブルームバーグ)
(2017/11/28 05:00)
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